01-0064 |
葦辺行く 鴨の羽交ひ(はがい)に 霜降りて 寒き夕は 大和し思ほゆ |
志貴皇子 |
難波の宮 |
写真: 寺川河畔の葦原
Oct. 25 2003 Manual_Focus
Lens28-70mm Trebi400 |
志貴皇子が、難波の宮に行幸されて、作られた望郷の歌。羽交いとは、鴨が畳んだ左右の羽の交わるところ。「葦のはえた水辺を泳ぐ鴨の羽の交わるところに霜が降りるほど寒々した夕景を見ると故郷が偲ばれる」という意味。低湿地帯が多かった古代の難波には、一面の葦原が広がっていた。 |
この写真は、奈良平野中央を流れる大和川支流の寺川で撮ったもの。それまで見たこともないくらいの茜雲が出たので、慌てて近くの河原で撮りました。古代の日本を"葦原の国"といいました。 |
(記: 2008年5月6日) |
|
|