万葉の故地を写真で巡る 万葉の風景

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"万葉集の風景"にようこそ"

万葉集には、歴史書には書かれていない万葉人の生き様や生活の息吹が溢れています。もともと公の書物でなかった万葉集は、愛の歌(相聞歌)や死者を弔う歌(挽歌)が中心をなしており、当時の人々が如何に感情豊かで、人間の情愛を尊んだかを示してくれます。
本ホームページでは、奈良在住の私が万葉集の故地を直接訪れて、一枚の写真に表現することで、その風景、物語、人物像ををお伝えしていきたいと思います。
完成には、多くの時間を要すると思いますが、万葉集と写真のコラボレーションをお楽しみください。
by 小写楽


檜原神社から二上山の夕陽を望む

万葉の風景 万葉集の底流にあるのは、その当時すでに旧京であった飛鳥への懐旧の念ではないかと思います。そこには、飛鳥の風景が豊かに詠み込まれています。"万葉の風景"では、奈良各地を実際に巡ってその場所をご案内していきたいと思います。また奈良県外もこれから実際に訪れて、紹介文を掲載していく計画です。
作歌の顔 飛鳥時代後期から白鳳・天平時代にかけて、和歌は、中華文明の漢詩に対抗する日本の文芸として確立されたといってよいと思います。額田王、柿本人麻呂、大伴家持は、その後1300年続く和歌の伝統の礎を作った万葉の巨人と言えるでしょう。"作歌の顔"では、作家たちの人物像とドラマにスポットを当てていきたいと思います。
万葉の花 万葉集には、野の花が大変多く詠み込まれています。日本人の花鳥を尊ぶ文化伝統の源流は、万葉集にあるといっても過言ではないと思います。"万葉の花"では、写真に重きを置いて、これらの花々を紹介していきます。
雑歌 雑歌とは、公式の場で詠われた歌のことです。大化改心の後天皇親政による日本統一王朝の機運が盛り上がる中で、天智朝の額田王、白鳳期の柿本人麻呂、天平初期の山部赤人らの宮廷歌人が、素晴らしい長歌や短歌を詠みました。
相聞歌 和歌は、太古の昔には村々で行われた歌垣(かがい)で、男女が相手を求めるときに詠ったものから始まったとされており、万葉集の恋の歌(相聞)は、日本文化の源流といえるものです。
挽歌 万葉集の大きな特徴のひとつに、死者に手向ける"挽歌"の存在があります。仏教の影響がまだ大きくなかった時代にあって、死者を弔うために"和歌"を詠むという習慣がこの時代にありました。


最新画像

作者 画像
-6月UP-


01-0029 玉たすき 畝傍の山の 橿原の ひじりの 御代ゆ 生れましし 神のことごと 栂の木の いや継ぎ継ぎに 天の下 知らしめししを そらにみつ 大和を置きて あをによし 奈良山を越え  いかさまに 思ほしめせか 天離る 鄙にはあれど 石走る 近江の国の 楽浪の 大津の宮に 天の下 知らしめしけむ 天皇の 神の命の 大宮は ここと聞けども 大殿は ここと言へども 春草の 茂く生ひたる 霞立つ 春日の霧れる ももしきの 大宮ところ 見れば悲しも 柿本人麻呂 近江古京
(弘文天皇陵)
01-0030 楽浪(ささなみ)の 志賀の辛崎 幸くあれど 大宮人の舟 待ちかねつ 柿本人麻呂 近江古京
(唐崎)
01-0031 楽浪の 志賀の大わだ 淀むとも 昔の人に またも逢はめやも 柿本人麻呂 近江古京
(唐崎)
01-0032 古の 人に我れあれや 楽浪の 古き都を見れば 悲しき 高市黒人 近江古京
(南滋賀町廃寺跡)
02-0152 やすみしし 我ご大君の 大御船 待ちか恋ふらむ 志賀の唐崎 舎人吉年 近江古京
(唐崎)
02-0158 山吹の 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく 高市皇子 山吹
-5月UP-


02-0166 磯の上に 生ふる馬酔木(あせび)を 手(た)折らめど 見すべき君が 在りと言はなくに 大伯皇女 馬酔木
08-1444 山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり 高田女王 つぼすみれ
11-2453 春柳 葛城山に 立つ雲の 立ちても居ても 妹をしぞ思ふ 柿本人麻呂 葛城山麓公園の柳
18-4074 桜花 今ぞ盛りと 人は言へど 我れは寂しも 君としあらねば 大伴池主 佐保川の桜
18-4077 我が背子が 古き垣内の 桜花 いまだ含めり 一目見に来ね 大伴家持 興福院の桜
19-4142 春の日に 張れる柳を 取り持ちて 見れば都の 大道し思ほゆ 大伴家持 朱雀大路の柳
-4月UP-


01-0054 巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を 坂門人足 巨勢寺跡と椿
06-0969 しましくも 行きて見てしか 神なびの 淵はあせにて 瀬にかなるらむ 大伴旅人 飛鳥川
06-1060 三香の原 久迩の都は 荒れにけり 大宮人の うつろひぬれば 田邊福麿歌集 山背国国分寺跡
(恭仁京跡)
08-1424 春の野に すみれ摘みにと 来し我れぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける 山部赤人 野に咲くすみれ
17-3907 山背の 久迩の都は 春されば 花咲きををり 秋されば 黄葉にほひ 帯ばせる 泉の川の 上つ瀬に 打橋渡し 淀瀬には 浮橋渡し あり通ひ 仕へまつらむ 万代までに 境部老麻呂 瓶ノ原
(恭仁京跡)
17-3908 たたなめて 泉の川の 水脈(みお)絶えず 仕へまつらむ 大宮ところ 境部老麻呂 泉川(木津川)
20-4491 大き海の 水底深く 思ひつつ 裳(も)引き平(なら)しし 菅原の里 石川女郎 菅原の里
-3月UP-


03-0452 妹として ふたり作りし 我が山斎は 木高く茂く なりにけるかも 大伴旅人 大和文華館の紅梅
03-0453 我妹子が 植ゑし梅の木 見るごとに 心咽せつつ 涙し流る 大伴旅人 菅原神社の白梅
04-0593 君に恋ひ いたもすべなみ 奈良山の 小松が下に 立ち嘆くかも 笠女郎 松下に佇む女性
04-0608 相思はぬ 人を思ふは 大寺の餓鬼の 後方に 額つくごとし 笠女郎 餓鬼
05-0818 春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ 山上憶良 菅原神社の盆梅
05-0834 梅の花 今盛りなり 百鳥の 声の恋しき 春来るらし 田氏肥人 大和文華館の梅
12-2951 海石榴市(つばきち)の 八十(やそ)の街(ちまた)に 立ち平(なら)し 結びし紐を 解かまく惜しも 作者不詳 海石榴市
-2月UP-


01-0069 草枕 旅行く君と 知らませば 岸の埴生に にほはさましを 清江娘子 住吉大社
06-0997 住吉の 粉浜のしじみ 開けもみず 隠りてのみや 恋ひわたりなむ 作者未詳 住吉大社(粉浜)
07-1274 住吉の 出見の浜の 柴な刈りそね 娘子らが 赤裳の 裾の濡れて 行かむ見む 柿本人麻呂歌集 住吉(出見の浜)
19-4243 住吉(すみのえ)に 斎く祝(はふり)が 神言(かむごと)と 行くとも来とも 船は早けむ 多治比真人土作 住吉大社
-1月UP-


01-0065 霰(あられ)打つ 安良礼松原(あられまつばら) 住吉の 弟日娘女(おとひをとめ)と 見れど飽かぬかも 長皇子 霰松原
-12月UP-


02-0155 やすみしし 我ご大君の 畏きや 御陵仕ふる 山科の 鏡の山に 夜はも 夜のことごと 昼はも 日のことごと 哭のみを 泣きつつありてや ももしきの 大宮人は 行き別れなむ 額田王 山科の天智天皇陵
13-3236 そらみつ 大和の国 あをによし 奈良山越えて 山背の 管木の原 ちはやぶる 宇治の渡り 瀧つ屋の 阿後尼の原を 千年に 欠くることなく 万代に あり通はむと 山科の 石田の杜の すめ神に 幣取り向けて 我れは越え行く 逢坂山を 作者不詳 石田の杜
-11月UP-


02-0165 うつそみの 人にある我れや 明日よりは 二上山(ふたかみやま)を 弟背(いろせ)と我が見む 大伯皇女 二上山の夕陽
02-0175 夢にだに 見ずありしものを おほほしく 宮出もするか さ桧の隈廻を 草壁皇子の宮の舎人 檜前の里
02-0201 埴安(はにやす)の 池の堤(つつみ)の 隠り沼(こもりぬ)の ゆくへを知らに 舎人は惑ふ 柿本人麻呂 埴安池跡
02-0202 哭沢(なきさわ)の 神社(もり)に三輪(みわ)据ゑ 祈れども 我が大君は 高日知らしぬ 檜隈女王 泣沢神社
02-0207 天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば ねもころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み 数多く行かば 人知りぬべみ さね葛 後も逢はむと 大船の 思ひ頼みて 玉かぎる 岩垣淵の 隠りのみ 恋ひつつあるに 渡る日の 暮れぬるがごと 照る月の 雲隠るごと 沖つ藻の 靡きし妹は 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使の言へば 梓弓 音に聞きて 言はむすべ 為むすべ知らに 音のみを 聞きてありえねば 我が恋ふる 千重の一重も 慰もる 心もありやと 我妹子が やまず出で見し 軽の市に 我が立ち聞けば 玉たすき 畝傍の山に 鳴く鳥の 声も聞こえず 玉桙の 道行く人も ひとりだに 似てし行かねば すべをなみ妹が名呼びて 袖ぞ振りつる 柿本人麻呂 石川精舎跡の五輪塔(軽)
03-0415 家にあらば 妹が手まかむ 草枕 旅に臥やせる この旅人あはれ 聖徳太子 片岡山
19-4260 大君は 神にしませば 赤駒の 腹這ふ田居を 都と成しつ 大伴御行 飛鳥真神原
-10月UP-


01-0052 やすみしし わご大君 高照らす 日の皇子 荒たへの  藤井が原に 大御門 始めたまひて 埴安の 堤の上に  あり立たし 見したまへば 大和の 青香具山は 日の経の  大き御門に 春山と しみさび立てり 畝傍の この瑞山は  日の緯の 大き御門に 瑞山と 山さびいます 耳梨の 青菅山は  背面の 大き御門に 宜しなへ 神さび立てり 名ぐはしき  吉野の山は 影面の 大き御門ゆ 雲居にそ 遠くありける  高知るや 天の御陰 天知るや 日の御陰の 水こそば  常にあらめ 御井の清水 作者不詳 藤原宮大極殿跡
01-0053 藤原の 大宮仕え 生(あ)れ付くや 娘子(おとめ)がともに 羨(とも)しきろかも 作者不詳 藤原宮大極殿跡
02-0211 去年見てし 秋の月夜は 照らせれど 相見し妹は いや年離る 柿本人麻呂 大神神社の月
03-0334 忘れ草 我が紐に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため 大伴旅人 香具山の忘れ草
06-0970 指進(さすすみ)の 栗栖(くるす)の小野の 萩の花 散らむ時にし 行きて手向けむ 大伴旅人 明日香の野萩
07-1353 石上 布留の早稲田を 秀でずとも 縄だに延へよ 守りつつ居らむ 作者不詳 布留の早稲田
10-1985 真葛延ふ 夏野の繁く かく恋ひば まこと我が命 常ならめやも 作者不詳 葛の花
13-3266 春されば 花さきををり 秋づけば 丹の穂にもみつ 味酒(うまさけ)を 神奈備山の 帯にせる 明日香の川の 早き瀬に 生ふる玉藻の うち靡き 心は寄りて 朝露の 消なば消ぬべく しるくも逢える 隠り妻かも 作者不詳 飛鳥川の彼岸花
13-3267 明日香川 瀬々の玉藻の うち靡き 心は妹に 寄りにけるかも 作者不詳 飛鳥川の彼岸花
16-3822 橘の 寺の長屋の 我が率寝(いね)し 童女放髪(うなゐはなり)は 髪上げつらむか 古歌 橘寺の彼岸花
-8月UP-


05-0822 我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも 大伴旅人 大和文華館の散り梅
-7月UP-


08-1629 ねもころに 物を思へば 言はむすべ 為むすべもなし 妹と我れと 手携さはりて 朝には 庭に出で立ち 夕には 床うち掃ひ 白栲の 袖さし交へて さ寝し夜や 常にありける あしひきの 山鳥こそば 峰向ひに 妻問ひすといへ うつせみの 人なる我れや 何すとか 一日一夜も 離り居て 嘆き恋ふらむ ここ思へば 胸こそ痛き そこ故に 心なぐやと 高円の 山にも野にも うち行きて 遊び歩けど 花のみ にほひてあれば 見るごとに まして偲はゆ いかにして 忘れむものぞ 恋といふものを 大伴家持 高円野の容花
08-1630 高円の 野辺のかほ花 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも 大伴家持 高円野の容花
15-3765 まそ鏡 かけて偲(しぬ)へと まつり出す 形見のものを 人に示すな 中臣宅守 真榊に掛かる鏡
16-3826 蓮葉は かくこそあるもの 意吉麻呂(おきまろ)が 家なるものは 芋の葉にあらし 長意吉麿 菅原寺の蓮
16-3837 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜まれる水の 玉に似たる見む 作者不詳 唐招提寺の蓮
18-4058 橘の 下照る庭に 殿建てて 酒みづきいます 我が大君かも 河内女王 井手の里
20-4448 あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを いませ我が背子 見つつ偲はむ 橘諸兄 長弓寺の紫陽花
-6月UP-


04-0501 娘子らが 袖布留山の 瑞垣の 久しき時ゆ 思ひき我れは 柿本人麻呂 石上神宮の瑞垣
08-1472 霍公鳥(ほととぎす) 来鳴き響(とよ)もす 卯の花の 伴にや来しと 問はましものを 石上堅魚 卯の花
11-2417 石上 布留の神杉 神さぶる 恋をも我れは さらにするかも 柿本人麻呂 石上神宮の神杉
14-3500 紫草は 根をかも終ふる 人の子の うら愛しけを 寝を終へなくに 東歌 紫草
17-3921 かきつばた 衣(きぬ)に摺り付け 大夫(ますらお)の 着襲(きそ)ひ猟(かり)する 月は来にけり 大伴家持 杜若
-5月UP-


01-0064 葦辺行く 鴨の羽交ひ(はがい)に 霜降りて 寒き夕は 大和し思ほゆ 志貴皇子 寺川河畔の芦原
02-0231 高円の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人なしに 笠金村 白毫寺の萩
03-0337 憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむぞ 山上憶良 平城遷都祭
04-0675 おみなえし 佐紀沢に生ふる 花かつみ かつても知らぬ 恋もするかも 中臣郎女 水上池の夕景
05-0802 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものぞ まなかひに もとなかかりて 安寐し寝さぬ 山上憶良 平城遷都祭
05-0803 銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも 山上憶良 同上

雑記帳

三山歌考 2008年8月24日
はじめまして 2008年8月10日

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万葉集の風景 "View of Manyou" HP開設: 2008/5/1 頁更新: 2009/6/1 Copyright(C) 2008 Kosharaku All Rights Reserved