| 巻 |
歌 |
作者 |
亡くなった人 |
写真 |
| 02-0141 |
磐白の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また帰り見む |
有間皇子 |
自ら悼む |
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| 02-0142 |
家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る |
有間皇子 |
自ら悼む |
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| 02-0148 |
青旗の 木幡の上を 通ふとは 目には見れども 直に逢はぬかも |
倭姫王 |
天智天皇 |
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| 02-0158 |
山吹の 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく |
高市皇子 |
十市皇女 |
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| 02-0165 |
うつそみの 人にある我れや 明日よりは 二上山(ふたかみやま)を 弟背(いろせ)と我が見む |
大伯皇女 |
大津皇子 |
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| 02-0203 |
降る雪は あはにな降りそ 吉隠の 猪養の岡の 塞なさまくに |
穂積皇子 |
但馬皇女 |
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| 02-0207 |
天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば ねもころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み 数多く行かば 人知りぬべみ さね葛 後も逢はむと 大船の 思ひ頼みて 玉かぎる 岩垣淵の 隠りのみ 恋ひつつあるに 渡る日の 暮れぬるがごと 照る月の 雲隠るごと 沖つ藻の 靡きし妹は 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使の言へば 梓弓 音に聞きて 言はむすべ 為むすべ知らに 音のみを 聞きてありえねば 我が恋ふる 千重の一重も 慰もる 心もありやと 我妹子が やまず出で見し 軽の市に 我が立ち聞けば 玉たすき 畝傍の山に 鳴く鳥の 声も聞こえず 玉桙の 道行く人も ひとりだに 似てし行かねば すべをなみ妹が名呼びて 袖ぞ振りつる |
柿本人麻呂 |
柿本人麻呂の妻 |
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| 02-0208 |
秋山の 黄葉を茂み 惑ひぬる 妹を求めむ 山道知らずも |
柿本人麻呂 |
柿本人麻呂の妻 |
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| 02-0209 |
黄葉の 散りゆくなへに 玉梓の 使を見れば 逢ひし日思ほゆ |
柿本人麻呂 |
柿本人麻呂の妻 |
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| 02-0210 |
うつせみと 思ひし時に 取り持ちて 我がふたり見し 走出の 堤に立てる 槻の木の こちごちの枝の 春の葉の 茂きがごとく 思へりし 妹にはあれど 頼めりし 子らにはあれど 世間を 背きしえねば かぎるひの 燃ゆる荒野に 白栲の 天領巾隠り 鳥じもの 朝立ちいまして 入日なす 隠りにしかば 我妹子が 形見に置ける みどり子の 乞ひ泣くごとに 取り与ふ 物しなければ 男じもの 脇ばさみ持ち 我妹子と ふたり我が寝し 枕付く 妻屋のうちに 昼はも うらさび暮らし 夜はも 息づき明かし 嘆けども 為むすべ知らに 恋ふれども 逢ふよしをなみ 大鳥の 羽がひの山に 我が恋ふる 妹はいますと 人の言へば 岩根さくみて なづみ来し よけくもぞなき うつせみと 思ひし妹が 玉かぎる ほのかにだにも 見えなく思へば
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柿本人麻呂 |
柿本人麻呂の妻 |
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| 02-0211 |
去年見てし 秋の月夜は 照らせれど 相見し妹は いや年離る |
柿本人麻呂 |
柿本人麻呂の妻 |
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| 02-0212 |
衾道を 引手の山に 妹を置きて 山道を行けば 生けりともなし |
柿本人麻呂 |
柿本人麻呂の妻 |
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| 02-0220 |
玉藻よし 讃岐の国は 国からか 見れども飽かぬ 神からか ここだ貴き 天地 日月とともに 足り行かむ 神の御面と 継ぎ来る 那珂の港ゆ 船浮けて 我が漕ぎ来れば 時つ風 雲居に吹くに 沖見れば とゐ波立ち 辺見れば 白波騒く 鯨魚取り 海を畏み 行く船の 梶引き折りて をちこちの 島は多けど 名ぐはし 狭岑の島の 荒磯面に 廬りて見れば 波の音の 繁き浜辺を 敷栲の 枕になして 荒床に ころ臥す君が 家知らば 行きても告げむ 妻知らば 来も問はましを 玉桙の 道だに知らず おほほしく 待ちか恋ふらむ はしき妻らは
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柿本人麻呂 |
石の中に死まかる人 |
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| 02-0221 |
妻もあらば 摘みて食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや |
柿本人麻呂 |
石の中に死まかる人 |
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| 02-0222 |
沖つ波 来寄る荒礒(ありそ)を 敷栲(しきたへ)の 枕とまきて 寝せる君かも |
柿本人麻呂 |
石の中に死まかる人 |
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| 02-0223 |
鴨山の 岩根しまける 我れをかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ |
柿本人麻呂 |
自ら悼む |
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| 02-0224 |
今日今日と 我が待つ君は 石川の峽に 交りて ありといはずやも |
依羅娘子 |
柿本人麻呂 |
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| 02-0225 |
直の逢ひは 逢ひかつましじ 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲はむ |
依羅娘子 |
柿本人麻呂 |
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| 02-0226 |
荒波に 寄り来る玉を 枕に置き 我れここにありと 誰れか告げなむ |
丹比眞人 |
柿本人麻呂 |
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| 02-0228 |
妹が名は 千代に流れむ 姫島の 小松がうれに 蘿(こけ)むすまでに |
河邊宮人 |
嬢子の屍 |
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| 02-0229 |
難波潟 潮干なありそね 沈みにし 妹が姿を 見まく苦しも |
河邊宮人 |
嬢子の屍 |
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| 02-0230 |
梓弓 手に取り持ちて ますらをの さつ矢手挟み 立ち向ふ 高円山に 春野焼く 野火と見るまで 燃ゆる火を 何かと問へば 玉鉾の 道来る人の 泣く涙 こさめに降れば 白栲の 衣ひづちて 立ち留まり 我れに語らく なにしかも もとなとぶらふ 聞けば 哭のみし泣かゆ 語れば 心ぞ痛き 天皇の 神の御子の いでましの 手火の光りぞ ここだ照りたる
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笠金村 |
志貴皇子 |
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| 02-0231 |
高円の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人なしに |
笠金村 |
志貴皇子 |
UP |
| 02-0232 |
御笠山 野辺行く道は こきだくも 繁く荒れたるか 久にあらなくに |
笠金村 |
志貴皇子 |
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| 03-0443 |
天雲の 向伏す国の ますらをと 言はれし人は 天皇の 神の御門に 外の重に 立ち侍ひ 内の重に 仕へ奉りて 玉葛 いや遠長く 祖の名も 継ぎ行くものと 母父に 妻に子どもに 語らひて 立ちにし日より たらちねの 母の命は 斎瓮を 前に据ゑ置きて 片手には 木綿取り持ち 片手には 和栲奉り 平けく ま幸くいませと 天地の 神を祈ひ祷み いかにあらむ 年月日にか つつじ花 にほへる君が にほ鳥の なづさひ来むと 立ちて居て 待ちけむ人は 大君の 命畏み おしてる 難波の国に あらたまの 年経るまでに 白栲の 衣も干さず 朝夕に ありつる君は いかさまに 思ひませか うつせみの 惜しきこの世を 露霜の 置きて去にけむ 時にあらずして
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大伴三中 |
丈部竜麻呂 |
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| 07-1414 |
薦枕(こもまくら) 相枕(あいま)きし 子もあらばこそ 夜の更くらくも 我が惜しみせめ |
作者不詳 |
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| 08-1472 |
霍公鳥(ほととぎす) 来鳴き響(とよ)もす 卯の花の 伴にや来しと 問はましものを |
石上堅魚 |
大伴郎女 |
UP |
| 16-3874 |
射ゆ鹿を 認ぐ川辺の にこ草の 身の若かへに さ寝し子らはも |
山上憶良 |
白水郎荒雄 |
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| 17-3957 |
天離る 鄙治めにと 大君の 任けのまにまに 出でて来し 我れを送ると あをによし 奈良山過ぎて 泉川 清き河原に 馬留め 別れし時に ま幸くて
我れ帰り来む 平らけく 斎ひて待てと 語らひて 来し日の極み 玉桙の 道をた遠み 山川の 隔りてあれば 恋しけく 日長きものを 見まく欲り 思ふ間に
玉梓の 使の来れば 嬉しみと 我が待ち問ふに およづれの たはこととかも はしきよし 汝弟の命 なにしかも 時しはあらむを はだすすき 穂に出づる秋の
萩の花 にほへる宿を 朝庭に 出で立ち平し 夕庭に 踏み平げず 佐保の内の 里を行き過ぎ あしひきの 山の木末に 白雲に 立ちたなびくと 我れに告げつる |
大伴家持 |
大伴書持 |
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| 17-3958 |
ま幸くと 言ひてしものを 白雲に 立ちたなびくと 聞けば悲しも |
大伴家持 |
大伴書持 |
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| 17-3959 |
かからむと かねて知りせば 越の海の 荒礒の波も 見せましものを |
大伴家持 |
大伴書持 |
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