万葉の故地を写真で巡る 万葉の風景

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古代歌謡
会津八一の歌
 



大伴家持

古代名族の大伴氏の長。藤原氏全盛の中で40歳前後まで不遇であったが、光仁・桓武天皇時代に参議に起用された後陸奥按察使、鎮守将軍、中納言、持節征東将軍を歴任した。家持が死んだ直後、長岡新京で藤原種継が暗殺される事件がおき、家持も首謀者の一人として罰せられた。叙景的な彼の作風は、平安和歌の魁となるもの。万葉集は、もともと家持の私家版として作成されたもので、家持の歌は万葉集の1割を占める。

作者 場所 写真
04-0743 我が恋は 千引の石を 七ばかり 首に懸けむも 神のまにまに 大伴家持 奈良
06-1033 御食つ国 志摩の海人ならし ま熊野の 小舟に乗りて 沖へ漕ぐ見ゆ 大伴家持 志摩 UP
08-1566 久方の 雨間も置かず 雲隠り 鳴きぞ行くなる 早稲田雁がね 大伴家持 奈良
08-1567 雲隠り 鳴くなる雁の 行きて居む 秋田の穂立 繁くし思ほゆ 大伴家持 奈良
08-1568 雨隠り 心いぶせみ 出で見れば 春日の山は 色づきにけり 大伴家持 奈良
08-1569 雨晴れて 清く照りたる この月夜 またさらにして 雲なたなびき 大伴家持 奈良
08-1591 黄葉の 過ぎまく惜しみ 思ふどち 遊ぶ今夜は 明けずもあらぬか 大伴家持 奈良
08-1598 さを鹿の 朝立つ野辺の 秋萩に 玉と見るまで 置ける白露 大伴家持 山之辺道 UP
08-1629 ねもころに 物を思へば 言はむすべ 為むすべもなし 妹と我れと 手携さはりて 朝には 庭に出で立ち 夕には 床うち掃ひ 白栲の 袖さし交へて さ寝し夜や 常にありける あしひきの 山鳥こそば 峰向ひに 妻問ひすといへ うつせみの 人なる我れや 何すとか 一日一夜も 離り居て 嘆き恋ふらむ ここ思へば 胸こそ痛き そこ故に 心なぐやと 高円の 山にも野にも うち行きて 遊び歩けど 花のみ にほひてあれば 見るごとに まして偲はゆ いかにして 忘れむものぞ 恋といふものを 大伴家持 高円 UP
08-1630 高円の 野辺のかほ花 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも 大伴家持 高円 UP
17-3900 織女し 舟乗りすらし まそ鏡 清き月夜に 雲立ちわたる 大伴家持 -
17-3921 かきつばた 衣(きぬ)に摺り付け 大夫(ますらお)の 着襲(きそ)ひ猟(かり)する 月は来にけり 大伴家持 佐保 UP
17-3957 天離る 鄙治めにと 大君の 任けのまにまに 出でて来し 我れを送ると あをによし 奈良山過ぎて 泉川 清き河原に 馬留め 別れし時に ま幸くて 我れ帰り来む 平らけく 斎ひて待てと 語らひて 来し日の極み 玉桙の 道をた遠み 山川の 隔りてあれば 恋しけく 日長きものを 見まく欲り 思ふ間に 玉梓の 使の来れば 嬉しみと 我が待ち問ふに およづれの たはこととかも はしきよし 汝弟の命 なにしかも 時しはあらむを はだすすき 穂に出づる秋の 萩の花 にほへる宿を 朝庭に 出で立ち平し 夕庭に 踏み平げず 佐保の内の 里を行き過ぎ あしひきの 山の木末に 白雲に 立ちたなびくと 我れに告げつる 大伴家持 越中
/佐保山
17-3958 ま幸くと 言ひてしものを 白雲に 立ちたなびくと 聞けば悲しも 大伴家持 越中
/佐保山
17-3959 かからむと かねて知りせば 越の海の 荒礒の波も 見せましものを 大伴家持 越中
/佐保山
17-4028 妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川 清き瀬ごとに 水占延へてな 大伴家持 饒石川
18-4077 我が背子が 古き垣内の 桜花 いまだ含めり 一目見に来ね 大伴家持 越中国府 UP
18-4134 雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて送らむ はしき子もがも 大伴家持 越中国府
19-4139 春の園 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 大伴家持 越中国府
19-4140 吾が園の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも 大伴家持 越中国府
19-4141 春まけて もの悲しきに さ夜更けて 羽振き鳴く鴫 誰が田にか住む 大伴家持 越中国府
19-4142 春の日に 張れる柳を 取り持ちて 見れば都の 大道し思ほゆ 大伴家持 平城宮跡 UP
19-4143 もののふの 八十娘子らが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子の花 大伴家持 越中国府
19-4146 夜ぐたちに 寝覚めて居れば 川瀬尋め 心もしのに 鳴く千鳥かも 大伴家持 越中国府
19-4149 あしひきの 八つ峰の雉 鳴き響む 朝明の霞 見れば悲しも 大伴家持 越中国府
19-4150 朝床に 聞けば遥けし 射水川 朝漕ぎしつつ 唄ふ舟人 大伴家持 越中国府
19-4290 春の野に 霞たなびき うら悲し この夕影に 鴬鳴くも 大伴家持 奈良
19-4291 我が宿の い笹群竹吹く風の 音のかそけき この夕かも 大伴家持 奈良
19-4292 うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも 独し思へば 大伴家持 奈良
20-4515 秋風の 末吹き靡く 萩の花 ともにかざさず 相か別れむ 大伴家持 奈良 UP
20-4516 新しき年の 初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事 大伴家持 因幡国府


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万葉集の風景 "View of Manyou" HP開設: 2008/5/1 頁更新: 2012/5/20 Copyright(C) 2008 Kosharaku All Rights Reserved

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