巻 |
歌 |
作者 |
場所 |
写真 |
01-0009 |
莫囂円隣之大相七兄爪謁気 我が背子が い立たせりけむ 厳橿が本 |
額田王 |
白浜 |
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01-0012 |
我が欲りし 野島は見せつ 底深き 阿胡根の浦の 玉ぞ拾はぬ |
中皇命 |
野島 |
UP |
01-0034 |
白波の 浜松が枝の 手向け草 幾代までにか 年の経ぬらむ |
川島皇子 |
白浜 |
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02-0141 |
磐白の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また帰り見む |
有間皇子 |
磐代 |
UP |
02-0142 |
家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る |
有間皇子 |
藤白坂 |
UP |
02-0144 |
磐代の 野中に立てる 結び松 心も解けず いにしへ思ほゆ |
長意吉麻呂 |
磐代 |
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06-0917 |
やすみしし 我ご大君の 常宮と 仕へ奉れる 雑賀野ゆ そがひに見ゆる 沖つ島 清き渚に 風吹けば 白波騒き 潮干れば 玉藻刈りつつ 神代より しかぞ貴き 玉津島山 |
山部赤人 |
和歌浦 |
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06-0918 |
沖つ島 荒礒の玉藻 潮干満ち い隠りゆかば 思ほえむかも |
山部赤人 |
和歌浦 |
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06-0919 |
若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る |
山部赤人 |
和歌浦 |
UP |
06-1023 |
大崎の 神の小浜は 狭けども 百舟人も 過ぐと言はなくに |
石上乙麻呂 |
大崎 |
UP |
06-1193 |
背の山に 直に向へる 妹の山 事許せやも 打橋渡す |
作者不詳 |
妹背山 |
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07-1194 |
紀の国の 雑賀の浦に 出で見れば 海人の燈火 波の間ゆ見ゆ |
藤原房前 |
雑賀崎 |
UP |
07-1212 |
足代過ぎて 糸鹿の山の 桜花 散らずもあらなむ 帰り来るまで |
作者不詳 |
糸鹿峠 |
UP |
07-1213 |
名草山 言にしありけり 我が恋ふる 千重の一重も 慰めなくに |
作者不詳 |
名草山 |
UP |
07-1218 |
黒牛の海 紅にほふ ももしきの 大宮人し あさりすらしも |
藤原房前 |
黒牛潟 |
UP |
07-1219 |
若の浦に 白波立ちて 沖つ風 寒き夕は 大和し思ほゆ |
藤原房前 |
和歌浦 |
UP |
07-1222 |
玉津島 見れども飽かず いかにして 包み持ち行かむ 見ぬ人のため |
藤原房前 |
和歌浦 |
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07-1228 |
風早の 三穂の浦廻を 漕ぐ舟の 舟人騒く 波立つらしも |
作者不詳 |
三穂の浦 |
UP |
07-1305 |
見れど飽かぬ 人国山の 木の葉をし 我が心から なつかしみ思ふ |
柿本人麻呂集 |
人国山 |
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09-1668 |
白崎は 幸くあり待て 大船に 真梶しじ貫き またかへり見む |
作者不詳 |
白崎 |
UP |
09-1671 |
由良の崎 潮干にけらし 白神の 礒の浦廻を あへて漕ぐなり |
作者不詳 |
白神の磯 |
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09-1672 |
黒牛潟 潮干の浦を 紅の 玉裳裾引き 行くは誰が妻 |
作者不詳 |
黒牛潟 |
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09-1673 |
風莫の 浜の白波 いたづらに ここに寄せ来る 見る人なしに |
長意吉麻呂 |
白浜 |
UP |
09-1674 |
我が背子が 使来むかと 出立の この松原を 今日か過ぎなむ |
作者不詳 |
田辺
出立の浜 |
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09-1675 |
藤白の 御坂を越ゆと 白栲の 我が衣手は 濡れにけるかも |
作者不詳 |
藤白坂 |
UP |
09-1796 |
黄葉の 過ぎにし子らと 携はり 遊びし礒を 見れば悲しも |
柿本人麻呂 |
和歌浦 |
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09-1797 |
潮気立つ 荒礒にはあれど 行く水の 過ぎにし妹が 形見とぞ来し |
柿本人麻呂 |
和歌浦 |
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09-1798 |
いにしへに 妹と我が見し ぬばたまの 黒牛潟(くろうしがた)を見れば 寂しも |
柿本人麻呂 |
海南市
黒江海岸 |
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09-1799 |
玉津島 礒の浦廻の 真砂にも にほひて行かな 妹も触れけむ |
柿本人麻呂 |
和歌浦 |
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12-3175 |
和歌の浦に 袖さへ濡れて 忘れ貝 拾へど 妹は忘らえなくに |
作者不詳 |
和歌浦 |
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13-3302 |
紀の国の 牟婁の江の辺に 千年に 障ることなく 万代に かくしもあらむと 大船の 思ひ頼みて 出立の 清き渚に 朝なぎに 来寄る深海松 夕なぎに 来寄る縄海苔 深海松の 深めし子らを 縄海苔の 引けば絶ゆとや 里人の 行きの集ひに 泣く子なす 行き取り探り 梓弓 弓腹振り起し
しのぎ羽を 二つ手挟み 放ちけむ 人し悔しも 恋ふらく思へば |
作者不詳 |
白浜 |
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