巻 |
歌 |
作者 |
場所 |
写真 |
01-0007 |
秋の野の み草刈り葺き 宿れりし 宇治の宮処の 仮廬し思ほゆ |
額田王 |
宇治
/比良 |
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01-0050 |
やすみしし 我が大君 高照らす 日の皇子 荒栲の 藤原が上に 食す国を 見したまはむと みあらかは 高知らさむと 神ながら 思ほすなへに 天地も 寄りてあれこそ 石走る 近江の国の 衣手の 田上山の 真木さく 桧のつまでを もののふの 八十宇治川に 玉藻なす 浮かべ流せれ 其を取ると 騒く御民も
家忘れ 身もたな知らず 鴨じもの 水に浮き居て 我が作る 日の御門に 知らぬ国 寄し巨勢道より 我が国は 常世にならむ 図負へる くすしき亀も 新代と 泉の川に 持ち越せる 真木のつまでを 百足らず 筏に作り 泝すらむ いそはく見れば 神ながらにあらし
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藤原宮の役民 |
藤原宮
/近江
/宇治川
/木津川 |
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02-0155 |
やすみしし 我ご大君の 畏きや 御陵仕ふる 山科の 鏡の山に 夜はも 夜のことごと 昼はも 日のことごと 哭のみを 泣きつつありてや ももしきの 大宮人は 行き別れなむ
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額田王 |
山科
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UP |
03-0264 |
もののふの 八十宇治川の 網代木に いさよふ波の ゆくへ知らずも |
柿本人麻呂 |
宇治川 |
UP |
03-0481 |
白栲の 袖さし交へて 靡き寝し 我が黒髪の ま白髪に なりなむ極み 新世に ともにあらむと 玉の緒の 絶えじい妹と 結びてし ことは果たさず 思へりし 心は遂げず 白栲の 手本を別れ にきびにし 家ゆも出でて みどり子の 泣くをも置きて 朝霧の おほになりつつ 山背の 相楽山の 山の際に 行き過ぎぬれば 言はむすべ 為むすべ知らに 我妹子と さ寝し妻屋に 朝には 出で立ち偲ひ 夕には 入り居嘆かひ 脇ばさむ 子の泣くごとに 男じもの 負ひみ抱きみ 朝鳥の 哭のみ泣きつつ 恋ふれども 験をなみと 言とはぬ ものにはあれど 我妹子が 入りにし山を よすかとぞ思ふ |
高橋虫麻呂 |
山背相楽 |
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06-1057 |
鹿背の山 木立を茂み 朝さらず 来鳴き響もす 鴬の声 |
田辺福麻呂歌集 |
鹿背山 |
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06-1058 |
狛山に 鳴く霍公鳥 泉川 渡りを遠み ここに通はず |
田辺福麻呂歌集 |
狛山 |
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06-1060 |
三香の原 久迩の都は 荒れにけり 大宮人の うつろひぬれば |
田邊福麿歌集 |
恭仁京跡 |
UP |
09-1707 |
山背の 久世の鷺坂 神代より 春は張りつつ 秋は散りけり |
柿本人麻呂歌集 |
鷺坂 |
UP |
11-2362 |
山背の 久背の若子が 欲しと言ふ我れ あふさわに 我れを欲しと言ふ 山背の久世 |
柿本人麻呂歌集 |
久世 |
UP |
13-3236 |
そらみつ 大和の国 あをによし 奈良山越えて 山背の 管木の原 ちはやぶる 宇治の渡り 瀧つ屋の 阿後尼の原を 千年に 欠くることなく 万代に あり通はむと 山科の 石田の杜の すめ神に 幣取り向けて 我れは越え行く 逢坂山を |
作者不詳 |
石田の杜 |
UP |
17-3907 |
山背の 久迩の都は 春されば 花咲きををり 秋されば 黄葉にほひ 帯ばせる 泉の川の 上つ瀬に 打橋渡し 淀瀬には 浮橋渡し あり通ひ 仕へまつらむ 万代までに
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境部老麻呂 |
瓶之原
(恭仁京跡) |
UP |
17-3908 |
たたなめて 泉の川の 水脈(みお)絶えず 仕へまつらむ 大宮ところ |
境部老麻呂 |
泉川
(木津川) |
UP |
18-4058 |
橘の 下照る庭に 殿建てて 酒みづきいます 我が大君かも |
河内女王 |
井手の里 |
UP |
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