巻 |
歌 |
作者 |
場所 |
写真 |
01-0002 |
大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は 鴎立ち立つ うまし国ぞ 蜻蛉島 大和の国は |
舒明天皇 |
天香具山 |
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01-0013 |
香具山は 畝傍を愛しと 耳成と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古も しかにあれこそ うつせみも 妻を争ふらしき |
天智天皇 |
大和三山 |
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01-0028 |
春過ぎて 夏来るらし 白栲の 衣干したり 天の香具山 |
持統天皇 |
天香具山 |
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01-0052 |
やすみしし わご大君 高照らす 日の皇子 荒たへの 藤井が原に 大御門 始めたまひて 埴安の 堤の上に あり立たし 見したまへば 大和の 青香具山は 日の経の
大き御門に 春山と しみさび立てり 畝傍の この瑞山は 日の緯の 大き御門に 瑞山と 山さびいます 耳梨の 青菅山は 背面の 大き御門に 宜しなへ 神さび立てり 名ぐはしき
吉野の山は 影面の 大き御門ゆ 雲居にそ 遠くありける 高知るや 天の御陰 天知るや 日の御陰の 水こそば 常にあらめ 御井の清水 |
作者不詳 |
藤原宮 |
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01-0053 |
藤原の 大宮仕え 生(あ)れ付くや 娘子(おとめ)がともに 羨(とも)しきろかも |
作者不詳 |
藤原宮 |
UP |
02-0201 |
埴安の 池の堤の 隠り沼の ゆくへを知らに 舎人は惑ふ |
柿本人麻呂 |
埴安池跡 |
UP |
02-0202 |
哭沢(なきさわ)の 神社(もり)に三輪(みわ)据ゑ 祈れども 我が大君は 高日知らしぬ |
檜隈女王 |
泣沢神社 |
UP |
02-0207 |
天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば ねもころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み 数多く行かば 人知りぬべみ さね葛 後も逢はむと 大船の 思ひ頼みて 玉かぎる 岩垣淵の 隠りのみ 恋ひつつあるに 渡る日の 暮れぬるがごと 照る月の 雲隠るごと 沖つ藻の 靡きし妹は 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使の言へば 梓弓 音に聞きて 言はむすべ 為むすべ知らに 音のみを 聞きてありえねば 我が恋ふる 千重の一重も 慰もる 心もありやと 我妹子が やまず出で見し 軽の市に 我が立ち聞けば 玉たすき 畝傍の山に 鳴く鳥の 声も聞こえず 玉桙の 道行く人も ひとりだに 似てし行かねば すべをなみ妹が名呼びて 袖ぞ振りつる |
柿本人麻呂 |
軽 |
UP |
02-0208 |
秋山の 黄葉を茂み 惑ひぬる 妹を求めむ 山道知らずも |
柿本人麻呂 |
軽 |
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02-0209 |
黄葉の 散りゆくなへに 玉梓の 使を見れば 逢ひし日思ほゆ |
柿本人麻呂 |
軽 |
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03-0334 |
忘れ草 我が紐に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため |
大伴旅人 |
天香具山 |
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03-0416 |
百(もも)伝ふ 磐余(いわれ)の池に鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ |
大津皇子 |
磐余 |
UP |
03-0426 |
草枕 旅の宿りに 誰が嬬か 国忘れたる 家待たまくに |
柿本人麻呂 |
天香具山 |
UP |
13-3289 |
み佩かしを 剣の池の 蓮葉に 溜まれる水の ゆくへなみ 我がする時に 逢ふべしと 逢ひたる君を な寐ねそと 母聞こせども 我が心 清隅の池の 池の底 我れは忘れじ 直に逢ふまでに
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作者不詳 |
剣池 |
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16-3788 |
耳成の 池し恨めし 我妹子が 来つつ潜かば 水は涸れなむ |
縵児を争う男 |
耳成山 |
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