原典 |
歌 |
作者 |
場所 |
写真 |
古事記 |
宇陀の高城に 鴫なわ張る 我待つや 鴫はさやらず いすくはし 鯨さやる 前妻(こなみ)が 肴(な)乞はさば 立稜(たちそば)の 実の無けくを 扱(こ)きしひゑね 後妻(うはなり)が 肴乞はさば いち榊(さかき) 実の多けくを 許多(こきだ)ひゑね ええ しやこしや こはいのごふそ ああ
しやこしや こは嘲笑(あざわら)ふそ |
神武天皇 |
宇陀 |
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古事記 |
忍坂の 大室屋に 人多に 来入り居り 人多に 入り居りとも みつみつし 久米の子が 頭椎 石椎もち 撃ちてし止まむ みつみつし 久米の子が 頭椎 石椎もち 今撃たば良らし |
神武天皇 |
忍坂 |
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古事記 |
みつみつし 久米の子等が 粟生には 韮一茎 そねが茎 そね芽繋ぎて 撃ちてし止まむ |
神武天皇 |
橿原神宮 |
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古事記 |
楯並めて 伊那佐の山の 木の間よも い行きまもらひ 戦へば 吾はや飢ぬ 島つ鳥 鵜飼が伴 今助けに来ね |
神武天皇 |
伊那佐の山 |
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古事記 |
狭井河よ 雲立ちわたり 畝火山 樹の葉さやぎぬ 風吹かむとす |
伊須気余理比売 |
狭井川 |
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古事記 |
御真木入日子はや 御真木入日子はや 己が緒を 盜み殺せむと 後つ戸よ い行き違ひ前つ戸よ い行き違ひ 窺はく 知らにと御真木入日子はや |
腰裳着る少女 |
幣羅坂 |
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古事記 |
大坂に 継ぎ登れる 石群を 手遞伝に越さば 越しかてむかも |
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箸墓 |
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古事記 |
さねさし 相武の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問ひし君はも |
弟橘比売 |
袖ヶ浦 |
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古事記 |
新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる |
倭建命 |
甲斐国 |
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かがなべて 夜には九夜 日には十日を |
御火焼の翁 |
甲斐国 |
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古事記 |
倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭しうるはし |
倭建命 |
能煩野 |
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古事記 |
命の 全けむ人は 畳薦 平群の山の 熊白梼が葉を 髻華に插せ その子 |
倭建命 |
能煩野 |
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古事記 |
愛しけやし 吾家の方よ 雲居起ち来も |
倭建命 |
能煩野 |
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古事記 |
孃子の 床の辺に 我が置きし つるぎの大刀 その大刀はや |
倭建命 |
能煩野 |
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古事記 |
難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花 |
王仁 |
難波津 |
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古事記 |
ちはや人 菟道の渡に 渡手に 立てる 梓弓檀 い伐らむと 心は思へど い取らむと 心は思へど 本辺は 君を思ひ出 末辺は 妹を思ひ出 悲けく そ こに思ひ 愛しけく ここに思ひ い伐らずそ来る 梓弓檀 |
仁徳天皇 |
宇治 |
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古事記 |
天飛む 軽の孃子 いた泣かば 人知りぬべし 波佐の山の 鳩の 下泣きに泣く |
軽太子 |
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古事記 |
夏草の あひねの浜の 蛎貝に 足蹈ますな あかしてとほれ |
衣通王 |
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古事記 |
君が往き け長くなりぬ 山たづの 迎へを行かむ 待つには待たじ |
衣通王 |
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古事記 |
隠り国の 泊瀬の河の 上つ瀬に 齋杙を打ち 下つ瀬に 真杙を打ち 齋杙には鏡を懸け 真杙には 真玉を懸け 真玉如す 吾が思ふ妹 鏡如す 吾が思ふ妻 ありと言はばこそに 家にも行かめ 国をも偲はめ |
軽太子 |
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日本書紀 |
大君の 御帯の倭文服(しつはた) 結び垂れ 誰やし人も 相思はなくに |
平群鮪 |
海柘榴市 |
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日本書紀 |
石の上 布留を過ぎて 薦枕(こもまくら) 高橋過ぎ ものきわに 大宅(おおやけ)過ぎ 春日(はるひ) 春日を過ぎ 妻隠る 小佐保を過ぎ 玉笥には 飯さへ盛り 玉盌(たまもひ)に 水さへ盛り 泣きそぼち行くも 影媛あわれ
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影媛 |
北山之辺道 |
UP |
日本書紀 |
あをによし 乃楽(なら)の谷に 鹿じもの 水漬く辺隠り 水灌く 鮪の若子を 漁り出な猪の子 |
影媛 |
奈良山 |
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