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橘の 寺の長屋の 我が率寝(いね)し 童女放髪(うなゐはなり)は 髪上げつらむか |
古歌 |
橘寺 |
写真: 橘寺
Sep. 23 2008
Manual_Focus Lens75mm, Format67
RVP100 |
「橘寺の長屋に私と一緒に寝たあのおかっぱ頭の童女はもう髪上げしたろうか」という意味。髪上げとは、女性が成人して髪型を変えること。万葉集脚注に「古歌による」とある。 |
この歌は、なかなか艶かしい歌です。もう一つの脚注に「椎野連長年説きて曰く、それ寺家の屋は、俗人の寝る処にあらず。・・・」とあり、この歌には禁断の恋のにおいがします。なお、古歌に曰くとあることから、歌垣などで詠われた歌ではないでしょうか。 |
(記: 2008年10月5日) |
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