万葉の故地を写真で巡る 万葉の風景


07-1353 石上 布留の早稲田を 秀でずとも 縄だに延へよ 守りつつ居らむ 作者不詳 布留




写真: 布留の早稲田
Sep.20 2008
Manual_Focus, Lens75mm, Format67
RVP100

「布留の早稲田のように幼い少女はまだ年頃でないとしても、縄くらいは張っておきなさい。私たちはこの児を見守っていきましょう。」という意味。布留の早稲田は、年頃になる前の少女に例えられる。

布留の早稲田は有名な枕詞なので、その当時本当にこのような神饌田があったと思われます。現在も、6月に石上神社で"でんでん祭"が行われて、末社の神田神社までお渡りがあって御田祭りが執り行われます。なお"でんでん祭り"のお渡りには、行列の先導として神剣が掲げられる慣習がありますが、かつて百済伝来とされ、国宝になっている"七支刀"がその神剣として使われたと聞いています。(でんでん祭りの写真)
この写真は、石上神社と布留川の間の棚田から石上神宮の鎮座する布留の杜を撮ったもの。布留と呼ばれる地域は、布留川流域の狭い地域に限られて、おそらくかつての神饌田もこの辺りにあったはずです。
(記: 2008年10月5日)

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万葉集の風景 "View of Manyou" HP開設: 2008/5/1 頁アップ: 2008/10/5 Copyright(C) 2008 Kosharaku All Rights Reserved

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