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風早の 三穂の浦廻を 漕ぐ舟の 舟人騒く 波立つらしも |
作者不詳 |
三穂の浦 |
写真: 三穂の浦
Jul. 18, 2010
Manual_Focus Lens300mm, Format67
RVP100F |
作者不詳。
"風の速い三穂の浦の廻りを漕ぐ舟の舟人が騒いでいる。浪が立つようだ。" |
この写真は、最近手に入れた300mmの超望遠レンズを使って、日ノ御崎から撮ったもの。初撮りですが、超望遠にしては綺麗に色が出たのでまずは及第点。最近はペンタックス67を使っていますが、単焦点レンズなので、それぞれの癖を飲み込まないとうまく撮れません。特に階調が出なかったり、ボケ味が汚なかったりすると、単焦点レンズを使っている意味がそもそも無いので、撮影には神経を使います。コンパクトデシカメと写りが同じでは、大変な思いをしてまで、図体の大きな旧式カメラを使う意味がありません。まずは、ホッとしたというところ。
さて、この歌も実際に現地に行ってみて分かったことですが、本当に風が強いところで、この日は晴天であるにも係らず、常に白い浪が立っていました。海路を南下する場合、日ノ御碕は大きく西に突き出ており、外洋に面しているので、ここを通る船は、必ずこの風の洗礼を受けることになったに違いがありません。
三穂の浜辺沿いの国道を日ノ御崎に向って走っていたとき、逆光線の中、浜に打ち付ける白波の浪しぶきが空中に煌く様を見ました。本当に美しい景色でした。作者は、そのような景色の向こうに波間に浮かぶ小舟をみて、この歌を詠んだに違いありません。 |
(記: 2010年9月1日) |
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