05-0802 |
瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものぞ まなかひに もとなかかりて 安寐し寝さぬ |
山上憶良 |
大宰府 |
05-0803 |
銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも |
山上憶良 |
大宰府 |
写真: 平城遷都祭の一コマ
May. 2 2008
Manual_Focus Lens50mm
RDPV |
既に老齢であった山上憶良が、筑前国守(北九州)の時に詠った詩で、「子等を思う歌」と題されている。同じ頃、大伴旅人が大宰帥として大宰府にあり、両者は九州で交流を深めて、多くの優れた万葉歌を残した。近代的なヒューマニズムに通ずる憶良独特の情感に貫かれた傑作。
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ゴールデンウィークに平城宮跡で行われた平城遷都祭の1コマ。休憩中に、天平装束の子供達が花摘みをしていました。花摘みは当時の貴族の娯楽のひとつで、万葉集には盛んに歌に詠まれました。 |
(記: 2008年5月11日) |
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