万葉の故地を写真で巡る 万葉の風景


03-0337 憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむぞ 山上憶良 大宰府




写真: 平城遷都祭の1コマ
May 2 2008
Manual_Focus Lens50mm
RDPV

既に老齢であった山上憶良が、筑前国守(北九州)であった頃に詠った詩。「宴を罷る歌」と題されている。大宰帥で上司であった大伴旅人との宴会を退出するときに詠った。酒豪の旅人との付き合いに辟易して、妻子を理由に提出しようとする憶良の姿が、まるで現代のサラリーマンのやり取りのようでおかしい。

ゴールデンウィークに平城宮跡で行われた平城遷都祭の1コマ。天平装束の子供達が遊んでいる様をみて、ふと長澤芦雪(江戸時代の有名な画家)の「唐子図」を思い出しました。子煩悩な芦雪は、盛んに可愛い唐子を描きましたが、なんでも我が子を幼いときに亡くしてしまったのだとか。
(記: 2008年5月11日)



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万葉集の風景 "View of Manyou" HP開設: 2008/5/1 頁アップ: 2008/5/11 Copyright(C) 2008 Kosharaku All Rights Reserved

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