万葉の故地を写真で巡る 万葉の風景


03-0334 忘れ草 我が紐に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため 大伴旅人 香具山





写真: 香具山の忘れ草
Sep. 14 2008
Manual_Focus, Micro Lens135mm, Format67
RVP100

忘れ草は、正しくはヤブカンゾウ。中国では萱草と書き、「萱」とは忘れるという意味がある。中国に、忘れ草を身につけておくと"憂いを忘れる"という故事があって、大宰府の帥であった大伴旅人は、青春時代をすごした香具山の辺りを偲んで、この歌を詠んだ。香具山山麓は、平城京に移る前の藤原京の一等地とされたところであって、政府高官の邸宅が軒を連ね、大伴氏の邸宅もかつてこのあたりにあったと推測される。

初めて香具山に登ってきました。期待と異なり、頂上部は樹木が繁って景色が全く見えないので、結局国見の写真は撮れませんでした。しかし、香具山の裾野には、万葉集の故地がたくさんあるので、しばしその辺りを巡って楽しみました。あんまり観光ズレしていないのも良いですね。
さてこの写真は、香具山山麓で見つけた忘れ草、正しくはヤブカンゾウとよばれる花を撮ったものです。マクロレンズを使ったので、ボケ味抜群です。ただし、よく考えてみると、背景をもう少し映さないと香具山で撮ったということが判りません。一日花なので今年はもう撮ることが出来ないので、チョット残念。
(記: 2008年10月5日)

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万葉集の風景 "View of Manyou" HP開設: 2008/5/1 頁アップ: 2008/10/5 Copyright(C) 2008 Kosharaku All Rights Reserved

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