03-0328 |
あをによし 寧楽の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛なり |
小野老 |
03-0330 |
藤波の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 |
大伴四綱 |
03-0331 |
わが盛 またをちめやも ほとほとに 奈良の京を 見ずかなりなむ |
大伴旅人 |
03-0332 |
我が命も 常にあらぬか 昔見し 象(きさ)の小川を 行きて見むため |
大伴旅人 |
03-0333 |
浅茅原(あさぢはら) つばらつばらに 物思(も)へば 古(ふ)りにし里し 思ほゆるかも |
大伴旅人 |
03-0334 |
萱草(わすれぐさ) 我が紐に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため |
大伴旅人 |
03-0335 |
我が行(ゆき)は 久にはあらじ 夢(いめ)の曲(わだ) 瀬とはならずて 淵にてありこそ |
大伴旅人 |