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旋頭歌 |
07-1286 |
山背の 久世の社の 草な手折りそ 我が時と 立ち栄ゆとも 草な手折りそ |
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鷺坂に作る歌一首 |
09-1707 |
山背の 久世の鷺坂 神代より 春は張りつつ 秋は散りけり |
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宇治若郎子の宮所の一首 |
09-1795 |
妹らがり 今木(いまき)の嶺に 茂り立つ 嬬松(つままつ)の木は 古人(ふるひと)見けむ |
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旋頭歌 |
11-2362
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山背の 久背の若子が 欲しと言ふ我れ あふさわに 我れを欲しと言ふ 山背の久世 |
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正述心緒 |
11-2403 |
玉久世(たまくせ)の 清き川原に みそぎして 斎ふ命は 妹がためこそ |
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寄物陳思 |
11-2425 |
山科の 木幡の山を 馬はあれど 徒歩より我が来し 汝を思ひかねて |
11-2427 |
宇治川の 瀬々のしき波 しくしくに 妹は心に 乗りにけるかも |
11-2428 |
ちはや人 宇治の渡りの 瀬を早み 逢はずこそあれ 後も我が妻 |
11-2429 |
はしきやし 逢はぬ子ゆゑに いたづらに 宇治川の瀬に 裳裾濡らしつ |
11-2430 |
宇治川の 水泡さかまき 行く水の 事かへらずぞ 思ひ染めてし |
11-2471 |
山背の 泉の小菅 なみなみに 妹が心を 我が思はなくに |
12-2856 |
山背の 石田の社に 心おそく 手向けしたれや 妹に逢ひかたき |